Ruby検定GOLDに合格する方法
Ruby検定GOLDを受験して合格したのは2年ぐらい前になります。シルバーを受けて次にゴールドを受ける流れになるため、一回シルバーで慣れている分だけゴールドのテストの方が気分的には楽でした。
この記事では合格するために行った方法を説明して行きます。
記事中で書かれている問題の傾向については受験当時のruby1.8になります。今はruby2.1で出題されているようなので内容が少し異なると思いますのでご注意下さい。
1. 問題集を1つ1つ全部動かしてみる
お約束ですが実際に動かして見るに限りますね。自分のPCにrubyを入れて動かします。
オンライン上で動作させるサービスも幾つかありますし、ネットカフェとか長時間勉強し易い所に行ってウェブ上で動かして見るのは良いかも知れません。
ブラウザでプログラミング・実行ができる「オンライン実行環境」| paiza.IO
ただ問題にコマンドラインからの実行に関する事や引数についてが結構含まれていたので、実際にrubyをインストールして問題を解く必要があります。
あと問題集には正誤表が付いているものがあります。問題集の内容に意外と細かい間違いが多く「あれ?そうだっけ?」と思って正誤表を見たらやっぱり内容が間違っているという事を何回か体験する事になるでしょう。
シルバーは問題集を使わなくても合格できる人も多いと思いますが、ゴールドは厳しいでしょう。問題集を購入する、または借りるのは必須です。
2. 問題集に含まれている模擬試験を「複数回」やってみる
一通り問題集を解くと、もう分かっている気分になっているので模擬試験やるの面倒になりますよね。
でもそこは受験料をムダにしないためです、模擬試験まで行って解いた方が良い結果につながると思います。
問題の出題パターンや、問題の意味を掴むためにはやっぱり模擬試験に慣れるのが大切です。
模擬試験にはxx点以上で合格ラインと書かれていたので、それを超えていなければ間違った問題を見直してもう一度。基準の点数を超えていても曖昧な点はもう一回コードを動かして答えを確認した方が良いです。
念入りに模擬試験をやる事にも意味があります、これについては後述します。
3. 受験スケジュールにはゆとりを持つ
こういうものは思い立ったが吉日。申し込みからテスト当日まで最短になるように予約したくなりますよね。
でもそこはグッとこらえて2週間程の余裕をもって受験した方がきっと良い結果になります。
意外と問題集を解いていくのに時間がかかるのと、長時間ずっと勉強していて楽しい問題であれば良いのですが残念ながらそうではありません。どちらかというと「これ勉強しても人生の意味あるのかなあ…」といった疑念に駆られる問題が多いです。
そのため1日当たりの勉強時間は長くしづらいので、その分だけスケジュールにゆとりを持たせるのがおすすめです。
4. テスト会場の特殊な環境に注意
テスト会場は左右が仕切られていて他の人が見えない、見られない無音の環境です。マウスのクリック音など小さい音も遮断するためのヘッドホンが置かれていました。
このテスト会場独特の雰囲気に焦ったり、早くこの場所から出たいからどうせ答え当たっているしこれで良いや投げやりになったりするかも知れません。
周りが見えない状態で一人黙々と問題を解く会場スタイルであると事前に分かっていると気が楽になります。
5. ひっかけ問題しか出ないので注意
シルバーはまだ少し普通の問題が出ますが、ゴールドはほぼ全てがひっかけ問題なんじゃないかと思えるぐらいにトリッキーな部分に問題が集中していました。
業務上でRubyを使っていて普通に困らないだけの知識があっても、きっとこのひっかけ問題にやられてしまいます。
そのためと2.で後述するとしていた、模擬試験も繰り返し行った方が良いというのはこのひっかけ問題を解答できるための経験を積むためです。
例えばruby独特の配列操作の仕様についての問題があったとすると「他スクリプト言語ではこうだよね」と常識で判断してしまう所を一歩立ち止まって「でもRubyではこうなんだよな」と考えるプロセスが必要になります。
このプロセスを発揮させるのに問題集とその模擬試験が役たちます。
6. 受験料が高めなのを知っておく
シルバーとゴールドともに受験料が15,000円します。両方受けたら3万円です。詳細は以下リンク先をご確認ください。
Rubyゴールドに合格するには当然ながら受験しなければ成らないのですが、金額を見て「高いから嫌だな…」となると思います。3万円あったら色々な事できますよね、それだけの価値がこの検定にあるのかな?と考えるともう申し込み出来なくなってしまうので、本当に検定を取りたいのなら勢いで申し込みをしてしまった方が良いです。
まとめ。まあまあ実用的な検定に入ると思う
ほぼひっかけ問題ですし、あまり取得している人数も多くないので実用的な検定なのかな?と疑問に思う所ではありますが、他情報処理検定と比べたらRubyという言語に特化していますし実用的だと思っています。
この検定はアプリケーションを開発する能力とは別ですが、受験した感覚からするとRubyを全く使ったことも興味もないレベルでは合格できない難易度でした。
Rubyはウェブでよく使われるのでウェブ系の検定と対比しますが、ウェブ広告やウェブマーケティングで良くあるツールの使い方を覚えれば合格できる検定と比べると、Ruby検定は実用的な知識を必要とするので検定の信頼度はそこそこ高いと思います。
あとゴールドの上、プラチナがいつになったら登場するのかが気になっています。