webhack / ウェブ技術が好き

javascriptやcssやHTML5とかサーバーサイド等のウェブ技術全般を好きに書くブログ

GoogleのAPIでSEOする方法

f:id:tkosuga:20160813225351j:plain 写真はおもちゃに高速アタックするうちのみーこ。

ある程度の規模感があるサイトを複数運営していると以下のようなニーズが社内で出てくると思います。

  • 独自のSEOレポートを作りたい
  • 共通のSEOをする指標が欲しい
  • 各種プロモーションとSEOを連動させたい

これらを自社に合った形で実現するのに使えるGoogleが公開しているAPIを簡単な説明付きで紹介します。

Search Console API (Webmaster Tools API)

プログラムからSearch Console APIを利用するとページに訪問した検索キーワードが取得できたり便利です。

Google検索エンジンで(not provided)にまとめられてしまいGoogle Analyticsから参照できなくなったキーワード情報ですが、Search Console API経由で取得できます。

Google Analytics API

SEO目的でGoogle Analyticsを利用するのに良く使われるのがPVやセッション数などを取得するCore Reporting API。それと流入経路別でCV数や接点を取得できるMulti-Channel Funnels Reporting APIです。

またGoogle Analyticsで仮想ページや独自データを管理できるようにする analytics.js を良く使います。

AdWords API

Googleで広告出稿を行っていて、広告運用と連動したSEOを行う場合に使うのがAdWords APIです。キャンペーンの管理や自動入札などを行うためのAPIですが、広告出稿状況や成果に合わせてキーワード単位のSEO計画を立てる事が出来ます。

Cloud Natural Language API

これからSEOで使われるだろうAPIが先日公開されたGoogle自然言語APIです。

自前で機械学習環境を作らずに、Googleによって機械学習済み(これから学習強化されて行くと思われる)な日本語の自然言語処理を利用できる便利なAPIです。辞書学習が大変だった形態素解析しての関連語抽出(co-citation/co-occuranceと呼ばれるもの)もAPI経由で可能です。

APIは便利

欲しい情報がAPI経由で取得できれば加工して表示する幅も広がるし、何といっても複数APIを横断してURLやパス、キーワード単位でデータを統合できるのが良いですね。

自動生成したレポートをメールに張り付けて自動送信する事も出来るようになります。

複数APIを横断して統合した結果を返す自前のAPIサーバーを立ち上げてCSVを返すようにすれば、Excel上でチャート描画したり、ブラウザ上でd3.jsを使ってグラフを描画する事も出来ます。

認証やエラー処理が色々あって、データ取得も方法によっては遅いし、リソース制限が厳しいのでキャッシュするようにしたり、APIのバージョンが変わって動かなくなったりと気をつかう所は多々でてきますがAPIを使ったレポーティングには夢がありますよね。

おまけ

じぶんと何の関係もないツールですが、Google Analyticsのキレイなレポートをブラウザで作りたい人はMegalyticがとても便利ですよ。

Google Analyticsの詳しい調べ事をしていると良く出てくるサイトで、自由度の高い柔軟なカスタマイズが出来て使い方も分かり易いです。Google Analytics APIを使って何かしたい用途の多くは有料ですがMegalyticを使うと解決できると思います。